「ブラックがインド人にどつかれたらしいぜ。
命に別状はないらしいが、かなり精神的にやられているらしい。
あいつら牛は大事にするけど、俺達はじゃけんにしやがるんだよな」
「ホワイトの野郎が、また、わがまま言ってたらしいっすね?」
「そうなんだよ。
あいつ、自分が白だからいじめらるって訳のわかんねぇこと言い始めたんだよ。
一緒だって説得したんだけどよ、いつものダダをこねまくって暴れ始めたんだよ」
「で、どうなったんすか?」
「結局、目の周りと身体を黒くして、パンダになりきったよ」
「かわいがられたんですか?」
「そんなわけねえだろ!
インドにパンダなんていねえんだぜ」
「えっ?いないんですか?」
「中国以外でいるのは、日本、アメリカ、ドイツ、オーストリア、メキシコ、タイの動物園だけだよ」
「じゃ…」
「やられたよ」
「俺達みたいに大人しく白にまぎれてりゃ、あんな目に合わなかったんだ」
「そ、そうなんですかねぇ…」
「ほら、横断歩道の白とコンノートプレイスの白の柱で俺達がいるってわかんねぇだろ」
「ちょっと見えているような気がするんすけど…」
「ほんとだ。白い線から出ちゃってる」
「いや、そういう問題じゃ…」
ってデリーの犬達にはどこかドラマを感じさせてくれます。